東大寺で「お水取り」 籠たいまつの火の粉に歓声 

大きな籠たいまつが登場し、豪快に回廊を走り抜ける東大寺二月堂の「お水取り」=12日夜、奈良市(多重露光)

 11人の僧侶が厳しい修行に勤める「修二会」(お水取り)が行われている東大寺二月堂(奈良市)で12日、ひときわ大きな籠たいまつが登場し、春の夜に舞い散る火の粉に、詰めかけた参拝客から歓声が上がった。

 籠たいまつは長さ約8メートル、重さ約60~70キロで、本行でともされる最も大きなたいまつ。童子と呼ばれる雑事を担う男たちが1人で担ぎ上げ、僧侶を先導する。

 午後7時半すぎ、籠たいまつの火に導かれ、僧侶がゆっくりと石段を登り二月堂へ。童子が舞台の欄干から巨大なたいまつを突き出し、豪快に回廊を走り抜けると、大きな炎がお堂を照らし出した。


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