新燃岳、小規模噴火否定できず 予知連が見解 

 火山噴火予知連絡会(会長・藤井敏嗣東大名誉教授)は12日、霧島連山・新燃岳(鹿児島、宮崎県)の火山活動について「火口に高温の溶岩がたまり、火口直下の火山性地震も増加しているため、小規模な噴火が発生する可能性は否定できない」との見解をまとめた。

 鹿児島県・桜島に関しては「姶良カルデラの地下には多量のマグマが蓄積され、引き続き活発な噴火活動が継続すると考えられる」とした。新燃岳、桜島ともに噴火警戒レベル3(入山規制)は継続する。

 新燃岳では5~8日、多い日で1日当たり数十回の非常に小さな地震を観測。一方で火山ガスの二酸化硫黄の放出量は少ないままだ。


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