竜巻、上空3キロまで巻き上げ 気象研、レーダーで初分析 

2012年5月、茨城県つくば市平沢で撮影された竜巻と、激しく舞い上がる砂ぼこり(同市の住民が撮影)

 昨年5月に茨城県つくば市などで発生した大竜巻は、地上のごみなどを少なくとも地上から高さ3キロまで巻き上げたとみられることが、気象庁気象研究所のレーダーを使った観測で11日までに分かった。

 竜巻自体も少なくとも高さ4キロに達し、富士山(標高3776メートル)より高かったことになる。付近の山では筑波山(877メートル)を大きく上回る。

 巻き上げられた物体が竜巻の中を動く様子を、レーダーで捉えたのは国内初とみられる。気象研は「竜巻を早く発見するのに役立つのでは」としている。


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