田中原子力規制委員長が訓示 「原点を振り返る日」 

 東京電力福島第1原発事故から2年の11日、原子力規制委員会の田中俊一委員長は事務局の原子力規制庁職員に訓示し「事故の反省に立って新設された規制委、規制庁の原点を振り返る日。重い責任に誇りを持ち、国民から信頼される組織を目指して最善を尽くすことを、事故の被災者に約束したい」と述べた。

 田中氏は訓示の中で、福島県浪江町の浪江小学校校長から届いたメールを紹介。メールには「周囲が以前の日常を取り戻す中、浪江の人々は奇妙な小康状態の中にいる」とつづられていたといい「こういう話を聞くたび、原発事故の罪がいかに重いかを、あらためて感じざるを得ない」と指摘した。


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