パンスターズ彗星、捉えた 太陽に最接近、長野で撮影 

日没後の西の空で尾を引くパンスターズ彗星=10日午後6時37分ごろ、長野県原村(追尾撮影した写真12枚を合成、飯島裕さん撮影)

 明るく輝き肉眼でも観察できると期待されているパンスターズ彗星が10日、太陽に最も近づいた。長野県で撮影された写真では、彗星の特徴である尾を引く様子が分かる。

 撮影した写真家飯島裕さん(54)によると、10日午後6時半ごろ、長野県原村の高原地帯で、ごく低い西の空に見つけた。「双眼鏡で探した。太陽のそばで見つけにくかった」という。10分程度で沈み、見えなくなった。

 国立天文台によると、彗星は当初の予測ほど明るくない。日の入り後の西の空のほか、3月下旬から4月上旬は日の出前の東の空でも見ることができるが、いずれも低空で観察条件はよくないという。


  • LINEで送る