走る凶器、家具固定や転倒防止を 長周期地震動でセミナー 

 大地震に伴い、震源から離れた場所で高層ビルなどを大きく揺らす「長周期地震動」対策を学んでもらおうと、東京消防庁主催のセミナーが10日、都内で開かれ、専門家が家具の転倒・移動防止の重要性を強調した。

 東大地震研究所の纐纈一起教授は、南海トラフ巨大地震では東京なども長周期地震動で大きな被害が出る危険性があるとし「固定されていないキャスター付き家具は、走る凶器になる」と警告。

 想定される南海地震では、大阪市の高層ビルは8分間にわたり長周期地震動が続く可能性があるなどのシミュレーション結果を紹介した。


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