福島県、放射線量データ保存せず 事故の翌日 

 東京電力福島第1原発事故の翌朝、福島県が原発から約4キロ離れた大熊町内の避難所に設置した放射線測定器で測ったデータを保存していなかったことが9日、分かった。

 県は「平常値から目立った変動がなく保存する必要はないと判断した。別の測定をする時に上書きして消えた。整理するべきだったかもしれない」と説明している。

 県によると、2011年3月12日午前5時ごろ、住民が避難していた大熊中学校に持ち運び型の測定器を設置。半年後の11年9月ごろ回収し、記録された半日分のデータを確認すると、毎時0・04マイクロシーベルト程度だった。


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