「50ミリシーベルト」一時検討 政府、計画的避難の基準 

 東京電力福島第1原発の事故後、原発の半径20キロ圏の避難区域の外にある福島県飯舘村などで高い放射線量が測定されたことを受け、政府が新たな避難区域となる「計画的避難区域」を設ける基準として、「1年間の積算被ばく線量が20ミリシーベルトに達する地域」とは別に「2年間で50ミリシーベルト」とする案も検討していたことが9日、分かった。共同通信が情報開示請求した枝野幸男官房長官(当時)らによる会合の議事メモで判明した。

 「1年で20ミリシーベルト」が採用されたが、計画的避難区域は設定が遅れ、住民の無用な被ばくを招いたとの批判もある。


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