山梨、土佐犬飼い主に実刑 首輪抜け襲い女性死亡 

 山梨県笛吹市で昨年5月、90歳の女性が闘犬用の土佐犬にかまれ死亡した事故で、重過失致死罪に問われた飼い主の無職中沢史郎被告(61)=同県笛吹市=に、甲府地裁は7日、禁錮1年2月(求刑禁錮2年)の実刑判決を言い渡した。

 判決理由で深沢茂之裁判官は「2月にも散歩中に首輪が抜け、別の犬や飼い主にかみついており、再発の危険があったにもかかわらず漫然と放置した」と指摘。弁護側は執行猶予付き判決を求めていたが「保健所から指導を受けた後も同じ首輪を使用しており、女性の命を奪った結果は重大」として退けた。


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