中部電が浜岡周辺海面を常時監視 レーダー設置 

中部電力が設置した、浜岡原発周辺の海面の変動を監視するレーダーと観測所(右)=静岡県御前崎市(中部電力提供)

 中部電力は5日、浜岡原発(静岡県御前崎市)近くに海面の変動を監視するレーダーを設置し、24時間態勢で試験観測を始めた。実用化を目指すとともに、集めたデータを津波対策の研究に生かす。

 中部電によると、浜岡原発敷地内にある原子力安全技術研究所が、原発から約7キロ離れた海抜約38メートルの高台にレーダーと観測所を設置。電波を約20キロ圏内の海面に反射させて、波の速度などを調べる。観測範囲は約70キロ圏まで広げる予定。

 中部電は「実用化できれば、気象庁の情報などとも合わせ、確度の高い津波監視が可能になる。津波発生時の初動対応に活用したい」としている。


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