トキが初営巣、兄妹ペア 環境省、繁殖抑制も検討 

営巣が確認されたトキのつがい=28日、新潟県佐渡市(環境省提供)

 環境省は28日、新潟県佐渡市で放鳥された国の特別天然記念物トキのつがいが巣作りしたのを、今年初めて確認したと発表した。親鳥が同じで兄と妹にあたり、遺伝的な要因から問題が起きる可能性があり、繁殖行動の抑制も検討する。

 環境省の長田啓首席自然保護官は「初めてのケースなので、専門家の意見を聴いて適切に対応したい」と話している。

 昨年の繁殖期は国内の野生で36年ぶりとなるひな8羽が誕生。今年も営巣したつがいの他、15組前後が雌雄で行動している。今後営巣する可能性が高く、2年連続の2世誕生が期待されている。


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