千葉で新種植物発見、標本公開 「イスミスズカケ」と命名 

千葉県いすみ市で発見された「イスミスズカケ」(上原浩一准教授提供)

 千葉大大学院園芸学研究科の上原浩一准教授らと千葉県立中央博物館(千葉市)の共同研究チームは、同県いすみ市の里山で新種の種子植物を発見し「イスミスズカケ」と命名して20日、同博物館で標本を公開した。研究論文は日本植物分類学会の英文誌に掲載する。

 同博物館によると、調査ボランティアの野口昭造さん(83)が2009年に発見。当初は絶滅危惧種の「スズカケソウ」と考えられたが、上原准教授らが遺伝子を調べて新種と判明した。

 葉の形に特徴があり、表面の毛が少ないのが特徴。6、7月に紫色の花を咲かせ、里山に約100株が群生している。


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