陵墓立ち入り、壱与の墓?も調査 卑弥呼の後継者 

研究者団体による立ち入り調査が行われた西殿塚古墳=奈良県天理市で共同通信社ヘリから

 日本考古学協会など考古・歴史学系の15の研究者団体による陵墓への立ち入り調査は20日午後も続き、邪馬台国の女王卑弥呼の後継者壱与(台与とも)の墓説がある奈良県天理市の西殿塚古墳(3世紀後半~4世紀初め)でも実施された。

 終了後、記者会見した日本考古学協会の森岡秀人理事は「箸墓古墳と比べると、斜面が崩れにくい構造になっており、より完成度が高い。前方後円墳の変遷がよく分かる」と評価。「古墳は入って見るだけで多くの情報を得られるので、今後もより広範囲を調査できるよう宮内庁と協議を続けたい」と話した。

 調査は両古墳とも墳丘裾部分を歩いて観察した。


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