鳥の性別決定遺伝子を発見 北大准教授ら 

 鳥類の性別を決める遺伝子を北海道大大学院理学研究院の黒岩麻里准教授(生殖発生学)らのグループが発見した。12日付の米科学アカデミー紀要電子版で発表した。

 鳥類の雌雄はどの遺伝子の作用で決まるのか判明していなかった。将来的には、動物の性別決定メカニズムの進化に関する研究への寄与が期待される。

 黒岩准教授によると、性別決定に関わっていたのはヘモゲンという遺伝子。産卵後1週間前後の性別が決まるころに、将来精巣や卵巣になる生殖腺に現れる遺伝子を雌雄で比較したところ、雄にヘモゲンが強く現れていることが分かった。


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