核分裂プルトニウムは5トン 日本原燃の再処理計画  

瓶に入れられたMOX粉末(日本原燃提供)

 日本原燃は青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場(試運転中)で、2013年度からの3年間にプルトニウムとウランを混ぜた酸化物(MOX)の粉末を約16・3トン製造する計画を立て、9日までに原子力規制委員会に提出した。粉末には核兵器の材料にもなる核分裂性プルトニウム約5トンも含まれる。

 余剰プルトニウムに対する国際社会の批判は厳しい。日本は既に約29・6トン保有している上、消費が進まず増える可能性が高いため、批判がさらに強まりそうだ。

 再処理工場の完成は今年10月を目指しているが、運転開始はずれ込む可能性がある。


  • LINEで送る