北海道・羅臼の抱卵イカは既存種 世界で2例目 

ササキテカギイカと種類が特定された、卵を足に付けたイカ=2010年5月、北海道羅臼町沖(関勝則さん撮影)

 北海道大などの研究グループが、北海道羅臼町沖で見つかった卵を抱えたイカは既存種の「ササキテカギイカ」で、種類が特定された抱卵するイカとしては世界2例目になると確認した。研究結果をまとめた論文が昨年12月、米国の学術誌に掲載された。

 研究グループによると、地元の写真家関勝則さんが1991年、足に黒い卵の塊が付いた体長約1メートルのイカを撮影。当時、イカは岩場や海中に卵を産むと考えられており、貴重な資料として95年に国内の学術誌で紹介されたが、種名は分からないままだった。


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