2013年2月5日 05:20 | 無料公開
ササキテカギイカと種類が特定された、卵を足に付けたイカ=2010年5月、北海道羅臼町沖(関勝則さん撮影)
北海道大などの研究グループが、北海道羅臼町沖で見つかった卵を抱えたイカは既存種の「ササキテカギイカ」で、種類が特定された抱卵するイカとしては世界2例目になると確認した。研究結果をまとめた論文が昨年12月、米国の学術誌に掲載された。
研究グループによると、地元の写真家関勝則さんが1991年、足に黒い卵の塊が付いた体長約1メートルのイカを撮影。当時、イカは岩場や海中に卵を産むと考えられており、貴重な資料として95年に国内の学術誌で紹介されたが、種名は分からないままだった。