成田、騒音測定を住民らに公開 離着陸制限緩和目指し 

成田空港周辺で行われた騒音測定で、夜明け前に着陸する航空機の音を体験する小泉一成・成田市長(中央)=4日午前6時5分、千葉県芝山町

 成田国際空港会社(NAA)は4日、午後11時から午前6時まで離着陸を原則として禁止している運用制限の緩和を目指し、空港周辺の騒音を測定している様子を地元首長や住民に公開した。

 B滑走路の南側7・5キロの地点で、同日午前6時から7時までに着陸した10便の騒音を測定した結果、航空機の機内と同レベルの80デシベル前後を記録した。

 千葉県成田市の小泉一成市長は「朝の騒音は日中と違い、住民の負担は間違いない。結果を踏まえて議会や住民と意見交換したい」と話した。

 測定場所のそばに住む無職郡司節さん(70)は「防音工事をしても音はする」と緩和に反対する姿勢を示した。


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