厚年基金を10年間で制度廃止 「ほぼ一致」専門委意見書 

厚生年金基金制度に関する意見書をまとめた社会保障審議会の専門委員会=1日午後、厚労省

 社会保障審議会の専門委員会は1日、厚生年金基金制度を10年間で廃止するとした厚生労働省の改革試案に対し「方向性は妥当との意見でほぼ一致した」とする意見書をまとめた。一部基金の存続を求める声があったことも併記した。

 政府は制度廃止について自民、公明両党と調整し、4月上旬に関連法案の国会提出を目指す。法案が成立した場合、施行は早くても2014年春になる。

 意見書は、一部基金の存続論について、現状は健全な基金でも将来は積み立て不足になるリスクがあると批判的な見方も添えた。基金解散時の債務を減額して厚生年金本体の保険料で穴埋めする措置は「講じるべきでない」と否定した。


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