原発の新安全基準出そろう 自然災害、テロにも対応 

原子力規制委員会が開いた原発の過酷事故対策の新安全基準骨子をまとめる有識者会合=31日午後、東京都港区

 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は31日、原発の過酷事故対策を義務付ける新たな安全基準骨子をまとめた。これまで過酷事故対策は電力会社の自主的対応に任されていたが、東京電力福島第1原発事故を教訓に、大規模な自然災害やテロにも対応できるよう、さまざまな安全設備の設置を求める。

 29日にまとまった地震・津波対策と合わせ、新安全基準骨子が出そろい、原発に求められる安全対策の全体像が示された。2月以降、国民の意見を聞いた上で、7月に新基準を施行。断層調査や安全設備の整備で、再稼働が大幅に遅れる原発が出るのは必至だ。


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