廃棄油から自動車燃料 京都市がプラント建設へ 

 京都市は29日、廃棄処分するラードなどの動物油や植物油から、ディーゼル車の燃料となる「バイオ軽油」を製造するプラントを、2013年度に同市伏見区に新設すると発表した。

 市によると、世界初の取り組み。市バスやごみ収集車での利用を目指す。門川大作市長は記者会見で「化石燃料に依存しない地産地消のエネルギー供給を進めていきたい」と語った。

 バイオ軽油は軽油とほぼ同じ成分。市は既に昨年から、トヨタ自動車などと基礎研究を始め、植物油や動物油に熱を加え、水素を添加すると、バイオ軽油が製造できることを確認した。量産化で将来的にバス燃料などへの実用化につなげたい考え。


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