敦賀原発「直下に活断層」を明示 調査団が報告書案大筋合意 

原子力規制委の会合で敦賀原発の2号機直下を走る断層について、調査結果を示すモニター=28日午後、東京都港区

 原子力規制委員会の調査団が28日、都内で開いた会合で、日本原子力発電敦賀原発(福井県)の2号機直下を走る断層「D―1破砕帯」は「耐震設計上考慮する活断層である可能性が高い」との報告書案が示され、調査団は大筋で合意した。

 団長役の島崎邦彦委員長代理は「どこか気付かない穴があるかもしれない」と述べ、調査団5人以外の専門家の意見を聴いた上で取りまとめる方針を示した。今後の手続きは未定で、報告書を規制委に提出する時期は不透明となっている。

 報告書案への意見は、関係学会から推薦を受けて選ばれた関西電力大飯原発など別の断層調査団メンバーら計12人に依頼する。


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