核融合実験装置の組み立てを開始 原子力機構、EUと共同建設 

日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所で、組み立てが始まった核融合実験装置「JT60SA」=28日正午ごろ、茨城県那珂市

 日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所(茨城県那珂市)で28日、欧州連合(EU)と共同で建設を進める核融合実験装置「JT60SA」の組み立てが始まった。2019年の運転開始を目指す。

 08年まで運転していた実験装置を大規模改修し、核融合に必要なプラズマを閉じ込めるためのコイルなど、新たにEUや日本で開発した部品も使う。

 核融合は太陽で起こる反応。同じ反応を起こして放出される膨大なエネルギーは、発電に利用できる。日本やEUなど七つの国・地域がフランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER、20年に運転開始予定)に、JT60SAでの研究を反映させる。


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