恒星の姿隠す「食」観測に成功 広島大が発表 

 太陽系のうち海王星より外側を回る天体が、遠方の星の手前を横切り、星の姿を隠してしまう「恒星食」を観測することに成功したと、広島大が25日発表した。

 太陽系の外縁部にある天体の大きさや形状を調べることにつながり、太陽系の成り立ちを知るのに役立つ成果という。

 この天体は、冥王星と似た軌道を回り、直径が冥王星の半分程度の卵形と推測されている「バルナ」。チームは9日早朝、東広島天文台の口径1・5メートルの望遠鏡を使い、バルナがふたご座付近にある星を完全に隠してしまう様子を捉えた。

 星が姿を消したのは13秒間で、バルナの端の部分に隠されたとみられる。


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