機構が態勢不備認める もんじゅ点検時期超過で 

もんじゅで9千以上の機器の点検時期が超過していた問題で、日本原子力研究開発機構が開いた専門家による会合=25日午前、福井県敦賀市

 高速増殖炉原型炉もんじゅで9600以上の機器の点検時期が超過していた問題で、日本原子力研究開発機構は25日、再発防止を検討する専門家会合を福井県敦賀市で開き、管理態勢の不備を認め、人員配置見直しなどの改善策を示した。

 約3万9千点に及ぶ機器の点検を少人数で担当し、管理不能な状態だったと総括。点検の延長や確認作業を安易に考え、計画表に点検時期を明記していなかったなどとして「組織の安全文化の不足」を認めた。

 これに対し専門家からは「組織内のコミュニケーション不足で、必要な情報が共有されていないのは大きな問題だ」などの指摘が相次いだ。


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