2013年1月24日 05:22 | 無料公開
グリーンランド北部で分析のためくりぬかれた氷床。直径約10センチ(ネイチャー提供)
北極圏のグリーンランド北部の気温は12万6千年前には今よりも8度も高かったことが、同地域の氷床の分析で分かったと、国立極地研究所などが参加する国際チームが24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
「最終間氷期」と呼ばれる13万~11万5千年前の気候を氷床から探る14カ国の共同研究「NEEM」の初成果。当時は現在よりも温暖だったとされるが、これまでデータが不十分だった。将来の地球温暖化予測に役立つという。
地球では、過去200万年以上にわたって寒い氷期と暖かい間氷期が繰り返されてきた。