2013年1月17日 18:35 | 無料公開
小笠原諸島・聟島で初めて確認されたアホウドリの卵と抱卵していた雄=2012年11月14日(NHK提供)
小笠原諸島・聟島で国の特別天然記念物アホウドリの雄が約2カ月間抱き続けてきた卵について、山階鳥類研究所(千葉県)と環境省は17日、回収した結果、無精卵とみられると発表した。ふ化予定日だった17日になってもひなが誕生せず、研究員が保護のために現地で卵を確認した。
絶滅危惧種のアホウドリの新繁殖地を聟島につくる計画で、初めて確認された卵だったが、目標の自然下での繁殖にはつながらなかった。
環境省によると、アホウドリ生息地の伊豆諸島・鳥島は噴火の恐れがあるため、2008年から5年計画で70羽を聟島に移送した。