注射針使い回し、医師アンケート 危険性認識「70年代以降」 

 B型肝炎訴訟の和解基本合意を受け、予防接種で感染が広がった経緯を検証している厚生労働省の検討会は16日、1940~80年代に接種に関わった医師へのアンケートの中間結果を公表した。注射針使い回しの危険性の認識に関する質問に回答した1044人のうち、認識時期は「77年4月~88年3月」が557人と半数以上を占めた。

 2番目は「69年4月~77年3月」の186人で、「分からない」を除くと3番目は「88年4月以降」の117人。多くの医師に危険性の認識が広がったのは主に70年代以降との結果となり、国の注意喚起の遅れがあらためて示された。


  • LINEで送る