大飯原発断層、再調査も結論出ず 見解割れ、調査長期化へ 

大飯原発の敷地内断層が活断層か議論する原子力規制委の評価会合=16日午後、東京都港区

 国内で唯一稼働する関西電力大飯原発(福井県)の敷地内断層を昨年末に再調査した原子力規制委員会の現地調査団は16日、活断層かどうかを議論する評価会合を開いた。焦点の敷地北側で見つかった地層のずれについて、調査団5人のうち2人が地滑りの可能性があるとの見方を示し、見解が大きく割れて結論は出なかった。

 団長役の島崎邦彦委員長代理は「安全性に関してすべてクリアという状況ではない」と述べ、今後も検討を続ける考えを示した。敷地南側に新たな試掘溝を掘って調べるが、調査が長期化し、結論の取りまとめまでに時間がかかるのは必至だ。


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