すすの温暖化、2倍も強力 東大などの国際チーム 

 【ワシントン共同】工場や自動車などから出るすすなどの「黒色炭素粒子」によって引き起こされる地球温暖化の度合いは、従来考えられているより2倍も大きいことが分かったと、東京大や米海洋大気局(NOAA)などが参加する国際研究チームが15日発表した。

 人類が排出する物質として二酸化炭素(CO2)に次いで強力な温暖化要因と判明。北極の氷に付着して急速に融解させるなど、北半球に深刻な影響を及ぼしていた。

 チームは、ディーゼル燃料などからの排出を減らすことで効果的に温暖化を抑制できると指摘。大気汚染による健康被害も減らせるとして各国に早急な対策を求めている。


  • LINEで送る