富士山頂、5年研究利用へ 「測候所活用する会」 

NPO法人に研究目的で活用される旧富士山測候所=2010年8月

 富士山頂の気象庁旧富士山測候所の無人庁舎を使い、環境などさまざまな研究の場を提供しているNPO法人「富士山測候所を活用する会」(中村徹会長)に、庁舎が今年7月から2018年9月までの5年間余り、貸し出されることが決まった。

 現在の貸し出し期限が7月に切れるのを受け、東京管区気象台が引き続き貸与すると決めた。同会が13年度の利用希望を公募(締め切り2月1日)している。

 同会は6年前から、旧測候所の利用を開始。これまでは3年刻みの貸し出しだったが、今回は5年に延長された。さらに通年で広い範囲を使え、「長期的な観測が可能になり、研究環境が大きく改善された」という。


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