ES細胞臨床研究を解禁へ 厚労省専門委が指針改正案 

 厚生労働省の専門委員会は15日、体のさまざまな細胞に育てられる人の胚性幹細胞(ES細胞)を使った臨床研究を解禁する同省指針改正案に大筋で合意した。

 似た性質を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)では既に臨床研究ができる規定がある。受精卵を壊して作るため倫理的に問題があるとされてきたES細胞でも、再生医療への応用に向けた研究が進展しそう。

 専門委は、ES細胞を使った臨床研究を禁止している規定を現行指針から削り、研究を行うための手続きを盛り込むことにした。既に基礎研究用に作製されたES細胞を臨床研究に使うための条件についてはこの日の会合では合意に達しなかった。


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