凍結細胞からヤマメ誕生 絶滅種復活に応用も 

 凍結保存したヤマメの精巣を移植し、ニジマスの腹の中でヤマメの精子と卵を作り、それらからヤマメを生み出すことに成功したと、東京海洋大のチームが14日までに発表した。卵ができた仕組みは未解明だが、精巣さえ保存していれば絶滅した種でも復活させられる技術で、魚類の「種の保存」に役立つという。

 チームは、いったん絶滅したとみられていたが、山梨県の西湖で約70年ぶりに見つかったクニマスに応用するため、精巣の保存を進めている。

 海洋大の吉崎悟朗教授(発生工学)らは2007年、ヤマメにニジマスの精子や卵を作らせることに世界で初めて成功しており、この技術を発展させた。


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