太平洋のサメがピンチ フカヒレ目当ての乱獲で 

香川県沖の瀬戸内海で定置網に掛かったヨシキリザメ(香川県水産課提供)

 日本も漁獲している太平洋のサメ類が1995~2010年の間に推定で年率5~17%の割合で急激に減少したとの調査結果を、南太平洋の島国を中心とする「太平洋共同体」の研究グループが12日までにまとめた。

 中華料理の食材として高い価格で取引されるフカヒレ目当ての乱獲が一因とみられるという。今後、資源管理強化を求める声が高まり、日本も対策を迫られそうだ。

 グループは、国際的な資源管理機関「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」のデータなどを解析。漁船の釣り針千個当たりにかかるサメの数(CPUE)の変化などから資源量を推定した。


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