部屋消滅は寂しいと元横綱大鵬 「何とか再興を」 

納谷幸喜氏

 大相撲で史上最多の優勝32回を誇る元横綱大鵬の納谷幸喜氏(72)は10日、現役時代に在籍した二所ノ関部屋が初場所(13日初日・両国国技館)を最後に消滅することに「いろいろな方々で築いてきたものがなくなるのだから、わびしいし、寂しい。二所ノ関一門の力で何とか再興してほしい」と悲痛な表情で心境を吐露した。

 納谷氏は元大関佐賀ノ花の弟子として北海道から上京し、1956年秋場所に初土俵を踏んだ。71年夏場所を最後に現役引退するまで二所ノ関部屋で鍛錬を積み、昭和の大相撲で一時代を築いた。「(部屋で)いろんな苦労もしたし、相当な稽古もしたからね」と述懐した。


  • LINEで送る