世界の水銀排出量1960トン 過去20年ほぼ同水準 

 【ジュネーブ共同】国連環境計画(UNEP)は10日、大気中への水銀排出量が2010年に世界で推定1960トンと、過去20年間ほぼ同水準で推移しているとの報告書を発表した。小規模な金採掘現場での水銀使用によるものが37%を占め、発電に使われる石炭の燃焼によるものが24%。地域別では発展途上国を中心とする東南アジア・東アジアが39・7%と突出している。

 水銀による環境汚染や健康被害を防ぐため、水銀の輸出入などを規制する条約案の採択を目指す政府間交渉が13日からジュネーブで始まるのを前に、UNEPがまとめた。


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