体罰、100人態勢で一斉調査 橋下市長が市教委批判 

記者の質問に答える橋下徹大阪市長=10日午前、大阪市役所

 橋下徹大阪市長は10日、市立桜宮高2年でバスケットボール部主将の男子生徒が、顧問の男性教諭の体罰を受けた後に自殺した問題で「緊急事態だ。市長直轄の100人態勢のチームを組み一斉調査する」と述べ、小中学校を含めた市立学校での実態調査に乗り出す考えを表明した。仮に男性教諭の体罰が常習的で数年単位の長期間に及んでいた場合、市教育委員会幹部の責任問題に発展させる考えだ。

 橋下市長は、市教委事務局が、従来の高等学校教育担当の職員11人だけで問題に対応しスピード感に欠けていることを批判。「何から何まで問題だ。市教委に活を入れ、意識を変える」と強調した。


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