宮城の被災地で始業式 統廃合前、最後の学期 

浦島小の始業式で校歌を歌う児童。校庭には仮設住宅が並ぶ=8日午前、宮城県気仙沼市

 東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県の沿岸市町で8日、始業式が開かれた。震災による人口流出や校舎が津波被害で使用不能となった影響で今春に統廃合する小中学校にとっては、最後の学期となる。

 3月に閉校となる気仙沼市立浦島小では、林崎秋彦校長が多目的教室で全校児童7人を前に、「『挑戦』という言葉を心の片隅において生活してほしい」とあいさつ。「浦島小って良かったなと思えるよう一日一日を大切に」と語りかけた。

 県内の各市町教育委員会によると、震災の影響により4月に気仙沼市、石巻市、東松島市、女川町、山元町で小中学校計20校が9校に集約される。


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