2013年1月4日 18:31 | 無料公開
アルマ望遠鏡が捉えた原始星を取り囲むガスやちりの様子。外側の円盤にあるちりは赤色、中心部へ流れ込むガスは明るい緑色、内側に残るガスは青色に着色してある(合同アルマ観測所提供)
国立天文台は4日、南米チリのアルマ望遠鏡を使った観測で、成長中の惑星や原始星に流れ込むガスの姿を捉えたと発表した。ガスは星を成長させるへその緒のようなものだという。
チリや米国などの国際チームは、おおかみ座の方向にあり、地球から約450光年の距離にある生まれて間もない原始星「HD142527」を観測した。
これまで星の光に邪魔されて観測が難しかった周辺部分をサブミリ波という短い波長の電波で詳細に調べると、外側を取り巻くガスやちりでできた円盤から中心に向かうガスの流れを2本、発見した。