野生動物「餌やらないで」 道が条例、外来種対策も 

 北海道は希少な動植物を守るため、2月の道議会に鳥獣の餌付け禁止や外来種対策を盛り込んだ条例案を提出する。感染症の拡大や生態系が崩れることを防ぐためで、都道府県単位で条例を定めるのは珍しいという。

 「生物多様性の保全に関する条例」(仮称)の素案によると、許可を受けた学術調査などの場合を除いて餌付け行為を禁止。違反した場合は中止を勧告し、従わなければ氏名や団体名を公表する。餌付けの具体的な行為については条例制定後、有識者で構成する道環境審議会の意見に基づき決定する。

 道などによると、道内では冬鳥が集まる湖近くで、餌を売る露天商と自治体などとの間で過去にトラブルが発生。


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