高層大気の発光捉えた 宇宙から観測 

宇宙ステーションから捉えた高層大気の発光現象の連続写真。左が光り始め。0・03秒後(中)に明るく輝いた。右はさらに0・03秒後(宇宙航空研究開発機構提供)

 宇宙航空研究開発機構は21日、日本の大学などのチームが開発し、国際宇宙ステーションに8月に設置された二つの機器が順調に稼働し、地球の高層大気で起きる発光現象などを初めて観測したと発表した。

 機器の一つは、雷の発生時に雷雲の上空で起きる「スプライト」などと呼ばれる発光現象を狙い、大阪大や北海道大、東北大などが開発。11月にマレーシア上空で捉えた発光を分析したところ、高度20キロ以上の高層で発生しているとみられることを突き止めた。

 高層の発光現象は約20年前に発見されたが、どのように起きるか謎が多く、宇宙からの観測に期待が寄せられている。


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