浜岡原発防潮堤22mに上げ決定 中部電、最大津波に対応 

 中部電力の水野明久社長は20日、名古屋市で記者会見し、運転停止中の浜岡原発(静岡県御前崎市)の津波対策を見直し、防潮堤の高さを現在の18メートルから4メートルかさ上げし、22メートルにすると発表した。理由について「津波に対する安全性をより一層高める。最大クラスの巨大津波を対象にかさ上げを決定した」と説明した。

 内閣府が公表した想定最大津波高19メートルが押し寄せた場合でも、4メートルのかさ上げによって津波が防潮堤の上部から越えて来ることはなくなり、敷地内への浸水を取水槽からあふれるものだけに抑えられるという。

 追加工事の費用は数十億円の見通し。


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