大飯1、2号は特別基準を 規制委の検討チーム 

 原子力規制委員会は20日、原発の新たな安全基準検討チームの会合を開き、国内に24基ある加圧水型原発のうち、特殊な構造の関西電力大飯原発1、2号機(福井県)について、過酷事故を想定した原子炉格納容器の水素爆発防止装置の設置など、特別な基準を設ける方針を決めた。

 1、2号機は現在停止中で、再稼働の時期に影響を与える可能性も出てきた。

 大飯1、2号機は、事故で原子炉格納容器内に蒸気が漏れて圧力が上がった場合、容器内に常備している約1250トンの氷で温度と圧力を下げる「アイスコンデンサ型」。この構造は、建設費が安くなるが、逆に水素が充満しやすい欠点がある。


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