セシウム、光らせ確認 除染の効率化に期待 

 アルコールに溶かして土壌などに吹き掛け、紫外線を当てると、放射性セシウムがある場所が緑色に光って見える薬品を開発したと、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)のチームが20日発表した。実用化されれば、原発事故の除染作業の効率化が期待できる。

 チームの森泰蔵博士は「簡単な作業でセシウムを見つけることができる」と話している。

 薬品は、分子内にセシウムを取り込むと緑色に光る。セシウムの濃度が1キログラム当たり千ベクレル程度であれば肉眼でも見えるが、蛍光センサーの装置を使えば、さらに低い濃度でも確認が可能。


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