福島で原発事故の国際閣僚会議 政府とIAEA共催、教訓共有 

福島県郡山市で開幕した「原子力安全に関する福島閣僚会議」。壇上はIAEAの天野之弥事務局長=15日午前

 東京電力福島第1原発事故の教訓を国際社会で共有するため、政府が国際原子力機関(IAEA)と共催する「原子力安全に関する福島閣僚会議」が15日、福島県郡山市内で開幕した。IAEAの天野之弥事務局長は除染や原発の解体について「国際的な連携を通じ、最善の技術を用いるべきだ」と、各国の協力を呼び掛けた。

 約130の国と機関が参加。同日夜には、原発事故リスクを減らすため、新興国への安全面の支援を強めるなどの合意文書をまとめる。会期は17日まで。

 共同議長を務める玄葉光一郎外相は開会の演説で「被災地の取り組みを世界に発信したい」と会議の意義を訴えた。


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