CO2回収試験、本格始動 豪、日本企業も参加 

CCS技術の実証試験設備が完成したオーストラリア東部ビロエラのカライドA発電所=15日(共同)

 【ビロエラ共同】石炭火力発電所から出る二酸化炭素(CO2)を回収し、地中に閉じ込めるCCSと呼ばれる技術の実証試験設備が、オーストラリア東部ビロエラのカライドA発電所に完成した。日豪の企業が共同参加し、両国政府が資金協力した。15日には竣工式を開き、地球温暖化対策として注目される事業が本格始動する。

 今回の事業では数種類あるCO2の回収技術のうち「酸素燃焼」という方式を採用。既存の発電所に酸素燃焼方式を導入し、CCS技術の一連の流れを実証する試験は世界初という。

 発電所へのCO2排出規制の動きが広まる可能性もあり、CCS技術の早期確立が期待されている。


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