規制委、東通原発に「活断層」 再稼働困難に 

東北電力東通原発の敷地内断層調査2日目、トレンチ(試掘溝)で「F―9」断層の調査を行う原子力規制委員会の調査団ら=14日午前、青森県東通村

 原子力規制委員会の現地調査団は14日、東北電力東通原発(青森県)の敷地内にある断層が活断層かどうかを確認する2日間の現地調査を終えた。団長役の島崎邦彦委員長代理は、終了後の記者会見で「一部は10万年前より新しい時代に活動している」と述べ、活断層の可能性があるとの認識を示した。

 活断層の可能性がある敷地内断層が、原子炉建屋のある敷地北部や、東京電力の原発建設予定地まで延びていることに関し、島崎氏は「基本的には同じことが起きている」と、活断層の影響が及ぶ可能性を示唆した。

 東北電力は原子炉などの耐震性の見直しを迫られ、再稼働は困難になる可能性が出てきた。


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