17原発で拡散予測訂正、規制委 泊、玄海、川内は大幅  

放射性物質の拡散予測で訂正を公表し、謝罪する原子力規制委員会の田中俊一委員長=13日夕、東京都港区

 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は13日、原発で過酷事故が起きた際の放射性物質の拡散予測で、東京電力福島第1原発を含む全17商業原発のデータに間違いがあったとして訂正した。特に北海道電力泊(北海道)、九州電力玄海(佐賀)、川内(鹿児島)の3原発では、拡散範囲が縮小されたり、方位が正反対になったりと大幅な修正になった。

 事務局の原子力規制庁は10月の公表後に訂正が相次いだことを受け、総点検した上で“最終版”と位置付けているが、関係自治体が来年3月までに地域防災計画を策定するための重要な参考データとなるだけに、混乱が広がりそうだ。


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