“宇宙の夜明け”見えた 初期の銀河、ハッブル使い撮影 

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した七つの初期銀河がある宇宙の領域。四角い印が七つの銀河の場所で、数字は波長成分のずれを示す値(NASA・ESA提供・共同)

 【ワシントン共同】137億年前のビッグバンから数億年後の“宇宙の夜明け”に誕生した七つの銀河の姿を、ハッブル宇宙望遠鏡を使って撮影するのに成功したと、米カリフォルニア工科大や東京大、米航空宇宙局(NASA)などの国際チームが12日発表した。

 最も古いものはビッグバンから3億8千万年後にでき、これまで観測された中で最古の銀河である可能性があるという。七つの銀河の形成時期には2億年以上の幅があり、研究者は「宇宙の温度が冷えて最初の星々が生まれた夜明けの時期を経て、一度にではなく徐々に銀河がつくられたことが確認できた」としている。

 チームには欧州宇宙機関(ESA)も参加した。


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