新出生前診断に強い懸念 産科婦人科学会が指針案 

 妊婦の血液で胎児のダウン症など3種類の染色体異常を調べる新しい出生前診断について、日本産科婦人科学会が策定中の指針案が12日判明した。「安易な命の選別につながりかねない」「妊婦が動揺、混乱のうちに誤った判断をする可能性がある」などと強く懸念を表明、実施施設を国が認定する制度の創設を求めている。

 社会に大きな影響を与えるとして、導入には慎重な姿勢を求める方針が鮮明となっている。

 同学会は15日に開催する理事会で指針をまとめる予定。学会内では一般の市民に広く意見を求めるべきだとの見解もある。


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