2012年12月10日 17:22 | 無料公開
日本原子力発電敦賀原発の敷地内断層の調査で、試掘溝内の「D―1破砕帯」を調べる原子力規制委員会の調査団=2日、福井県敦賀市
日本原子力発電敦賀原発(福井県)の原子炉直下にある断層(破砕帯)が活断層かを判断する原子力規制委員会の評価会合が10日開かれ、島崎邦彦委員長代理ら現地調査団の5人の専門家は「活断層である可能性が高い」との見解で一致した。
田中俊一委員長は「今のままでは再稼働の安全審査はとてもできないと判断した」と述べた。停止中の敦賀1、2号機は再稼働が極めて困難になり、特に原子炉直下に活断層がある可能性を指摘された2号機は廃炉を迫られる可能性が非常に高くなった。
規制委は国内6原発を対象に敷地内断層の調査を進めているが、原子炉直下の破砕帯が活断層の可能性が高いと判断したのは初。